開発背景
弊社の四国電力からの開発業務受託実績
-伊方発電所廃止措置に係る研究として-
1.TIG溶接技術を用いた配管切断技術の開発（R2～R4）
2.コンクリート表面等を効率良く切削除去可能な技術の開発（R3～R5実施中）
上記1.の技術開発にてTIGアークによる厚肉のステンレス配管の溶断技術が開発されました。
本技術を応用し、多量の粉塵や騒音を生じる従来のガウジング作業に替わる手法として『TIGガウジング』を考案しました。
『TIGガウジング』の特徴
・黒鉛等の大量の粉塵や火花、ヒュームが発生しない
・騒音が出ない
・大量の高圧エア等のガスの供給が不要
・InartGas(Ar)の消費量が少ない
・ガウジング時の表面酸化が少ないので、後の溶接が容易
◆特許要約(特許情報公開プラットフォームにて公開中)
【課題】既存のTIG溶接装置を有効活用すべく、母材への斫りを繰り返せば、母材を溶断することが可能なトーチノズルを提供すること。
【解決手段】トーチノズル1の母材側端部には、略∪字状の吐出溝14が形成され、受給口13から受給した特定ガスは、略∪字状の吐出溝14から吐出される。このため、例えば溶融池の表面径が所定の大きさになったときに、作業者がリモコンを操作すれば、溶融池の溶融母材が母材上を移動する。溶融母材が母材上を移動する際には、溶融母材との温度差が大きいため、母材上で凝固することがあっても溶着することはない。従って、アーク放電によって母材を溶融しつつ、発生した溶融池の溶融母材を特定ガスによって移動させる作業、すなわち母材への斫り作業を繰り返せば、最終的には母材を溶断することができることとなる。
トーチノズル 特許第7376859号
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